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都心から少し離れた閑静な住宅街。
あたしのうちがマンションだからか、何だかすごく新鮮。
『いぃーなぁー、一軒家。しかも莉乃ちゃんちおっきぃー!!』
驚きの声をあげながら、あたしは目の前にそびえ立つ二階建ての家に瞳を奪われていた。
『さぁ、さぁ!入って入って!』
今度は、あたしが莉乃ちゃんに背中を押されて玄関へ向かう。
『おじゃましまぁす。』
『風花、誰もいないよぉ。両親、二人で仲良く買い物だってぇ。』
莉乃ちゃんはため息混じりの声で言いながら、玄関の扉を後ろ手で閉める。
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