悲しみの空

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『誰が、ばあやだよ!』 莉乃ちゃんは、あたしのばあや発言が気に入らなかったらしくちょっとむくれながら、座るように促してくれた。 『いただきまぁす。』 暑い夏の日に、冷房のきいた部屋で食べるアイスはやっぱり美味しかった。 『うぅー幸せぇー!』 『風花の幸せって簡単だねぇー。』 ケラケラ笑ってた莉乃ちゃんだったけど、『あぁー明日から学校かぁー。』ってつぶやくと、ゴロンってベッドに転がった。 『そうだね・・・明日だね・・・学校・・・』 あたしはあの日から、忘れたことがない春との約束を思い出す・・・明日だ。
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