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えっ!?
待って、待って!!
無意識のうちにあたしは顔を上げて、莉乃ちゃんの瞳を見つめたけど、声が出せなくて。
お兄さんって誰が?先生が?先生が春のお兄さんなの??それって!!
一瞬、時が止まったみたいにあたしは莉乃ちゃんを見つめたまま、ピクリとも動けない。
春のことばっかり気にしすぎて、ちっとも先生と春との関係なんて、考えもしなかった。
先生がお兄さんで、春が弟で・・・春のお兄さんは屋上から・・・それが先生だって言うの・・・先生だって・・・
頭の中に、屋上で優しく微笑む先生の顔が浮かんでは消えた。
シャボン玉みたいに弾けて消えた。
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