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「いや、それは助かったんです、本当に。
だけど私は、あなたと何か約束をした覚えは……」
「…あはは!!そんなことしてないよ～」
急に笑い出されて、困った。
他人に免疫のない人間の私は、こういうときどうしたらいいのかまるで知らない。
「だってさ、」
彼女は続けた。
「いやがってたでしょ？」
だからだよ、と微笑を浮かべる彼女。
「……ありがとうございます…」
とりあえず、お礼を言った。
「いーえ。でも、ちょっとショックだなぁ」
苦笑いを浮かべる彼女に、はぁ、と分けのわからない返事をしてしまう。
「あたし、同じクラスの葉坂千春」
「……あ」
そういえばいたような気がしないでもない。
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