chapter1

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あのときは、その流れるような綺麗な黒髪をひとつに束ねていたはずだ。 「なんとなくでも記憶にいてくれたならよかったよ。 あ、あたしこの駅だから。 またね、」 渡瀬さん。 くすり、と笑って、彼女は電車を降りて行った。 彼女、もとい葉坂千春は、私と正反対の人間のようだ。 ・
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