參―眼鏡男子

5/5
前へ
/20ページ
次へ
『仲が良くて、羨ましゅうございます』 「「良くない!!」」 六花の一言にハモる二人は 仲がいいとしか言い様がない そんな様子に六花は笑みを溢す 「何がそんなにおかしい?」 『いえ…互いに理解し合っているのが少し羨ましくて』 少し寂しげに視線を落とす六花 佐久間は憂い帯びた六花の姿に 胸の高鳴りを感じた。 「結婚しよう六花ちゃん!こんなやつ守護しなくても俺と…!」 『御言葉ですが佐久間様…うぬはあの御方が、……愛しく…』 最後の方は声が小さくて 聞き取りにくかったが、 佐久間ははっきりと耳にした。 「何でそんなにアイツがいいんだぁぁぁぁあっ!!あんな冷血で、健康オタクで、顔だけイケメンなこんな奴が何でいいんだ!!」 ノーブレスで言い切り 肩で息をする佐久間に驚き きょとんとしたがふわりと笑んだ 『うぬは…総嗣様をずっと見ておりましたから……勿論、佐久間様の事も存じております』 「それは…どういう…」 「…俺には視えてたよ。ガキの頃、コイツの回りをふわふわしてる六花ちゃんをね」 .
/20ページ

最初のコメントを投稿しよう!

9人が本棚に入れています
本棚に追加