9人が本棚に入れています
本棚に追加
『仲が良くて、羨ましゅうございます』
「「良くない!!」」
六花の一言にハモる二人は
仲がいいとしか言い様がない
そんな様子に六花は笑みを溢す
「何がそんなにおかしい?」
『いえ…互いに理解し合っているのが少し羨ましくて』
少し寂しげに視線を落とす六花
佐久間は憂い帯びた六花の姿に
胸の高鳴りを感じた。
「結婚しよう六花ちゃん!こんなやつ守護しなくても俺と…!」
『御言葉ですが佐久間様…うぬはあの御方が、……愛しく…』
最後の方は声が小さくて
聞き取りにくかったが、
佐久間ははっきりと耳にした。
「何でそんなにアイツがいいんだぁぁぁぁあっ!!あんな冷血で、健康オタクで、顔だけイケメンなこんな奴が何でいいんだ!!」
ノーブレスで言い切り
肩で息をする佐久間に驚き
きょとんとしたがふわりと笑んだ
『うぬは…総嗣様をずっと見ておりましたから……勿論、佐久間様の事も存じております』
「それは…どういう…」
「…俺には視えてたよ。ガキの頃、コイツの回りをふわふわしてる六花ちゃんをね」
.
最初のコメントを投稿しよう!