第一章 -旅立ち-

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─村の広場─ 晴れ晴れとしたいつもと何も変わらない風景。 吹き抜ける風と、その風が運ぶ花の香り。 どこまでも続く青空は、平和な暮らしを約束してくれているかのようだ。 村の中央には石碑が建っていて、その上で小鳥達は羽を休め、くちばしを使ってじゃれている。 遥か上空では、鳶が特有の鳴き声を上げながら気持ちよさそうに空を泳いでいた。 ロディはそんなのどかさを肌で感じ、清々しい気分に浸る。 「おっと!こうしちゃいられない!」 歩みを止めていたロディは、再び足を踏み出した。
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