第1章:運命

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「そこのお姉さん俺らと遊びませんか~?(笑)」 「聖、それはナンパやんけ…よし俺が手本見したるわ!」 俺は周りを見渡してみた。 「あれ、あの子どないしたんやろ?」 そこには道で座り込んで泣いている子がいた。 見た目はキャバ嬢。 顔立ちのハッキリした誰が見ても美人と言いそうな顔だ。 「どないしたん?」 俺はその子に話し掛けてみた。 「え…?あ、ごめんなさい大丈夫です」 「いや、自分泣いてるやん。そんな子に大丈夫ですて言われてもなぁ…」 するとその子は俺の方を睨み付けた。 「大丈夫って言ってるやん!ほっといてや!」 (人が心配してんのに何やねんこの言われ様…) 「あ、ごめんなさい。でも、ほんまに大丈夫やから…」 強引に話をしてもキリがないと思い、俺らはその場を後にした。
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