幕間 霞の憂鬱

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最近、まったく面白くあらへん。 戦あり、酒あり、騒がしさありで問題はあらへんように見えて、一番の問題が残っとる。 それは単純。最近、朧がウチを構ってくれないこと、そして、常に横にウチ以外の子を侍らせていること。 確かに朧は可愛い、頼りにはなるけど、今一つ抜けてる感じが逆にウチが補佐してあげたくなる保護欲。 人懐っこくて、それでいてきちんと言う事を聞いて、尚且つ機転も良い。 副将の条件にはバッチリな、大事な大事な弟。 そう、出会いは今から二年くらい前になる。 山に現れた、占い通りに現れた一人の少年、最初は怯えてたけど、戦を通して、そして一旦の別れを経験して逞しくなった男の子。 だからこそ、それが物凄く寂しい。 頼られるどころか、ウチに頼ろうとしなくなったように感じるんは気のせいやないはず。 だからこそ、こうして見送った朧が、ウチの元を離れて行くんやないかと、気が気でなくなってまう。 「霞……そんなに悲しい?」 「うぇっ?! …………悲しい、か。確かに、今のウチは物凄く寂しくて、それでいて悲しいなぁ」 「朧、強くなった。恋もこの前会った時に驚いた」 そう、武術の面でもどんどん成長しとる。 華琳のとこにおったとき、最初に朧を保護した時はせいぜい季衣と琉々と同じくらいに思っとったけど、二人相手にむしろ勝ってたくらいや。 力の受け流し、立ち回り、癖や動きを冷静に読んで隙を付く。 基本にして頂点、これをきっちりこなしてるのにはさすがにウチかて驚いた。 あの頃からかもしれん、朧がウチに頼らんくなったのは。 もっと頼ってほしいのに、もっと構って欲しいのに 。 でもウチは姉で、そして将軍でもある、そんな甘えは許されない。
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