優しさ

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「あーちゃん?大丈夫やからゆっくり帰ってきい。」 もうすぐ20年になる私の人生、身内に何かが起こるなんて考える事もなかった。 何て幸せな事だろう、そして自分は何て弱いのだろうと実感した。 思考回路が悪い方向にばっかり進んでいく。 おじいちゃんが苦しんでいる姿なんて見たくない。 でも、早く会いたい。 明日の授業の事、バイトの事、約束の事…すべてが頭から消え去っていた。 みっちゃんから着信があった事に何の疑問を抱く事なく家を飛び出した。
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