序章

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『オイ、どうした、ロイド?何かあったのか?』 『あぁ、すまないな、ヘクター。』 どうやら、かなり呆けていたらしい。 『女の子の事ばっかり考えてっと、ケガすんぜ。現在は大事な作戦の真っ最中でありますぞっ!?ってね。』 『はははっ、お前じゃあるまいし。馬鹿なことばかり言ってんじゃねぇよ。』 俺は笑いながら、軽くあしらう。 だが、もっともだ。 何も障害物のない宙域とは言え、高速で飛来する小型のデブリか何かにぶつかった日には、整備班に何を言われるか…。 少し集中しよう。  
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