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「白藤さん、注文いいですか?」
「何になさいますか?
お嬢様。」
「なんですか、そのお嬢様って。」
「んー?
なんとなく?」
はい!と軽く手を挙げて、注文しようとすれば、なぜか白藤さんは片目を閉じて、芝居がかった声で応じる。
それにきょとん、と瞬きを返せば、すさまじく適当な答えが返ってくるものだから、思わず笑ってしまう。
くすくす、と二人で笑いあって、どうにか注文をした。
「はい、お待たせー。」
「ありがとうございます。」
「四百円頂戴します。」
「はーい。」
「…ん、はい、確かに。
食べてくの?」
「はい。」
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