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アイスを差し出されて、それを受け取って。
わざと畏まって、とっくの昔に覚えた値段を言われて、それに応えて。
くるりと踵を返し、店内のテーブルに歩き出すと、なぜか今日は声を掛けられて。
いつも通り、食べていくだけですよ?
そう思って、小首を傾げながら白藤さんを伺えば、少しだけ困った顔をしていた。
そんな顔を見せられたら、私のほうが困ってしまう。
「どうか、しました?」
「いや、なんていうか…栞ちゃんってどこに住んでるの?」
「…え?」
唐突な質問に、完全に固まってしまう。
ちょっと待って、脈絡がなさ過ぎてついていけない。
あれ、白藤さんって私が住んでるところ知らなかったっけ。
それ以前に何でそんなこと聞くんだろう。
なんで、どうして?
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