中間試験?そんなのパスして文化祭だ!

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三分後、上段からの振り下ろしで剣舞を締めくくったカミトは剣を腰に提げている鞘に戻すと頭を下げた。 「ありがとうございました!」 カミトがお礼を言うと会場からは溢れんばかりの拍手が送られる。 『ありがとう! カミト君! さて、カミト君の剣舞によって会場の盛り上がり具合は最高潮だ! このあとの参加者が哀れに思えてしまう! さぁ! 男子参加者の諸君!彼を越えられるか!? それじゃあ、次いこうか! エントリーナンバー3!!――――』 そんなレーナの実況に苦笑しながらカミトはステージの端へと捌けていった。 それと同時に自信が全く無いのかとぼとぼと歩く三番目の参加者がステージに登った。 「お疲れさま」 控え室に戻ってきたカミトに入り口のすぐ右側の壁に凭れたまま俺は声を掛けた。 「えっ? あぁ、ありがとう」 知らない顔に声を掛けられたからなのか一瞬怪訝そうな顔をしたが、すぐに笑顔でお礼を返してきた。 俺は「どういたしまして」と返して遠見鏡に意識を戻す。 カミトもさっきまで居た場所に戻り、また壁に寄りかかって鏡を見始めた。
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