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『カミト君の投票理由に変態が居なくてつまらないのでさっさと一位の発表に行っちゃいましょ!!』
「理不尽!」
『カミト君が何か言ってるけど、無視します!
輝けるミスター&ミスノーレ魔法学園性別逆転コンテストの男子の部グランプリは!』
レーナの無駄な貯めによってさっきより長いドラムの音が鳴り響く。
『投票数325票でジュン君に決定しました!
おめでとう!』
俺にスポットライトが当たり、優勝が告げられると歓声と拍手が会場を揺らした。
その中に「臨時ボーナスキターーー!」という声が聞こえ、思わず口角が上がる。
だって、何も知らずにはしゃぐカインがあまりにも哀れなものだから。
『ちなみにちなみに、投票理由は、「もっと歌が聞きたい」というのが、大多数を占めていて、少数として「あのブーツに踏まれたい」、「幼女だったらもっと良かった」、「プレス機で潰せばいい二次元になりそう」、「血まみれ、血みどろ、血だまり」、「眼鏡を掛ければ最高でした」、「パン派?それともパンツ派?」とか強烈な変態意見がありました!』
「…………フッ。
さ、ささささすがは魔法学園、個性派な奴が居るじゃないかかかか」
「うぉぉぉぉぉぉ!?
白目でガタガタ震えてる!
無理すんなって!」
…………最後ので俺のSAN値はガリガリ削れられてしまったよ。
ってかッ!変態意見ばっかりピックアップすんなよ!!
あと俺は漆黒宴なんて開いた覚えは無いぞ!
『それじゃあ、この後に後夜祭あるから!
皆! 盛り上がっていくぜぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!』
ウォォォォォォォォォォ!!!
こうしてミスター&ミスノーレ魔法学園性別逆転コンテストは俺の心に小さなトラウマを残して終了した。
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