第三のチート接近的な何か

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コイツの送り主がいくら人形遊びが好きだったとしても、正直付き合ってられない。 だから――――― 「早々に破壊させてもらう!!」 災禍を構え、身体強化・全とチート身体能力全開でゴーレムⅠに斬りかかる。 『待ちなさい』 黒い刃がゴーレムⅠの頭にもう触れるという瞬間にゴーレムⅠから女の声が聞こえ、刃を止める。 「何だ、通信機能が積んであるのか」 『えぇ、少しお話しましょ』 「嫌だね、いきなりあんなのをけしかけるような奴と話す事なんてねぇよ」 『仕方ないじゃない。 チートを殺すにはそれくらいじゃないと殺せないもの』 「ッ!?」 チートを殺す!? つまり、コイツは俺がチートだって事を分かった上で殺しに来たってのか!? 『何を驚いているのよ? 貴方だって私が誰か分かってるんじゃないの?』 「…………」 あぁ、その通りだよ。 ガーディアンやゴーレムⅠを造る事が出来て、ソレを超遠隔召喚、更にはあの無数のガーディアン達の魔力による統率、俺がチートだと分かってるにも関わらず殺そうとするその自信。 そこから導き出される答えは 「……神帝、だろ?」 『せーかい、私は神帝ことアリス。 ファミリーネームは捨てたわ。もう必要無いもの』 「人形遊びが好きで、名前がアリスって、お前何処の魔法使いだ」 『人形遊びなんて好きじゃないわ。 ガーディアンとゴーレムⅠは只の兵力よ』 「似たようなものだろ。 それに、なんで俺を殺そうとする?」 『邪魔だから』 「は…?」 底冷えするような冷たい声で言われ、思わず聞き返した。 『聞こえなかったの? 邪魔だからよ。 私がやろうとしてることを貴方、いえ貴方達は必ず邪魔をする』 「…何をする気なんだ?」 『教えるわけないでしょう?』 「だろうな。 なら、とりあえず、このゴーレムⅠをブッ壊してお前の邪魔をする事にするよ!!!」 災禍で再度ゴーレムⅠを破壊しようとする。 しかし、ゴーレムⅠは後方に高速移動し、それをかわす。 『いいわ。 なら、やってみなさい』 アリスがそう言うとゴーレムⅠが十体、新たに召喚された。
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