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「『ダーク・レイ』」
黒い雨のような光が11体のゴーレムⅠに降る。
だけど、それはシールドバリアによって防がれ、エネルギーを削ることは出来たが、本体はダメージなど皆無だ。
すると、今度はこちらの番だと言いたげに一斉に長い腕をこちらに向け、ビームを乱射し始めた。
「『攻撃予測(アサルト・ヴィジョン)』!」
そのビームの弾幕をゲイルさんとの戦闘の際に目覚めたPSIを発動させて危なげなく避け、ゴーレムⅠに近づく。
弾幕を抜けた所で一番近くに居た奴に災禍で斬りかかるが、やはり、シールドバリアに防がれる。
『シールドエネルギーがある限りIS本体にダメージを与えられない事ぐらい貴方にも分かるでしょ?』
「あぁ、そうだな。
だけど、災禍を甘く見るなよ」
『はぁ?』
「たった今、完成した新作を見せてやるよ。
煉獄肆ノ型『暴食刃』」
一度、ゴーレムⅠから災禍を離し、肆ノ型を発動。
そして、もう一度ゴーレムⅠに災禍で斬り込む。
すると、今度はシールドバリアに防がれる事なくそのまま横一文字に切り裂いた。
俺がその場から離れると同時にその切り裂かれたゴーレムⅠが爆発する。
『そんな! ゴーレムⅠのシールドエネルギーはまだ有ったはずなのに、どうして!?』
「素が出てんぜ、アリスさんよ?」
『ッ!?』
「まぁ、そんな事よりなんで、切り裂けたかだったな。
簡単な事だよ。ただシールドバリアごと抉り取ったんだ」
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