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「今日、ゴーレムⅠとガーディアンが学園を襲撃してきたんだ」
「そんな事は知っている」
「最後まで、聞いてくれ。
それで、俺と生徒会長、カミト先輩、カイン先生、学園長で対処した。
その後に生徒にはすぐに寮に戻るように言われたんだけど…………」
そこまで言ってからカイトは、チラッとソフィア達を見た。
「トゥーナがジュンが戻ってくるまで帰らないって言い出したのよ」
カイトの意図を汲んだソフィアが言葉を継いで言った。
「なんで、また」
「分からないの? アンタが危ないかもしれないって言われて動転してたのよ。
アンタが心配って気持ちとアンタなら大丈夫って気持ちに板挟みになってね」
「…………」
「それで、彼女達が残るって言って聞かないから、俺が一応護衛って形で残ってたんだ。
皆は付き添いかな?」
「…………そうか。迷惑掛けたな」
「気にしないでくれ。
俺が勝手にやったことだし」
「お前に言ったんじゃねぇよ。トゥーナとかに言ったんだ」
「えー…」
「冗談だ。お前にも言ったさ」
「冗談に聞こえないんだよ!!」
「そいつは悪かった」
特に悪びれる事も無く、ひらひらと手を振る俺にムッとした表情をするカイト。
そんな顔するな。気持ち悪い。
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