死んだ…だと…?

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制服に着替えて下に降りると中学の制服に着替えた千華がテレビを見ながらトーストを食べていた。 千華は、星座占いを見てから誕生月占いを梯子するのが日課なのだ。 「お兄ちゃんの分は机の上だよ~」 「あいよ」 机の上にあったトーストを口に運びながら、何気なく時計を見る。 「7時45分か。まぁ、余裕だな」 HRは8時30分だし。 学校には、10分あればいけるからな。 「あッ!!お兄ちゃん!」 「ん?もんふぁ(なんだ)?」 「食べながら話さないの。 さっきお父さん達から電話あったよー」 「マジか、何って言ってた?」 俺達の両親は、ぶっちゃけると引くくらい仲が良い。 そのせいで、父さんが海外へ出張に行くとき、母さんは、必ず着いていくのだ。 だから、俺と千華は一応、一通りの家事が出来る。 「明日帰って来るってー」 「な、なんだってー!」 「お兄ちゃん、宇宙人の隠されたメッセージでも発見したの?」 「なんだ、そのマニアックな喩えは。 って、そうじゃなくて明日!?」 「うん」 「……マジかよ」 「お土産期待してろだって」 「どーせ、またよく分かんねぇ物買ってくるんだろ」 はぁ…。と溜め息をつきながら嘆息した丁度その時に ピンポーン とインターホンが鳴った。
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