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何故か拗ねたトゥーナを宥めていると突然、バンッ!!と第二闘技場の扉が勢いよく開いた。
開いた瞬間トゥーナがビクッ!!となった。
なんだろ?この小動物チックな感じは…
それより誰が入って来たんだ?
其処に居たのは、腰辺りまであるストレートの赤い髪。
服装は、白いシャツの上に黒い上着を羽織り、黒いズボンを履いている。
凛としていて、目は、少しつり目。
女性にしては背が高い。大体、175㎝くらいといったところか。しかも、モデルみたいに八頭身。
それでいて美人。
エ〇ザをイメージしてくれると分かりやすいかもしれない。
だが、その表情はムッとしている。少しお怒りのようだ。
why?何故?
ゆっくりこっちにやって来る。
そして、何故グレン。
お前の顔色がどんどん悪くなっている?
「トゥーナ。
あの人誰だか分かる?」
「…グレン…の…お姉ちゃん…で…この…ギルド…の…ギルドマスター…の…エルザさん…」
「名前が一緒!?」
「…誰と…?」
「こ、こっちの話だ気にするな」
「…?」
俺が名前の件で驚いているとグレンの近くにやって来たエルザさんが口を開いた。
「グレン。お前はまた勝手に闘技場を使ったな?」
「あ、いや、それは、その、なんて言うか、ほ、ほら受付の人に許可貰ったし」
「私は、何も聞いていないが?
それに、私の許可は取ってあると言ったそうだな?」
「言ったら貸してくれるだろ?
事後承諾ってことには「ならない」ですよねー」
性格も似てる…
「まったく、お前は。
まぁいい。今回は特別に許してやる。
だが、次は、無いからな。
それより、かなり大きな魔力を幾つか感じたが使い魔でも喚んでいるのか?」
「あ、あぁ。
俺のがコイツでソフィアのが隣にいる小さい子でカリンが鳥でロードがゴーレムでトゥーナが隣にいる黒い奴」
「人型の使い魔が多いな」
「まぁな!」
「まぁ、グレンとソフィアは分かる。
だが、トゥーナ、君は、どうやって隣の彼を保っているんだ?
君の現状の魔力では……」
「…それは…」
「俺が全部肩代わりしてるんですよ」
「なに!?
そんな事が出来る程の魔力があるのか!?」
「えぇ、まぁ」
―少年説明中―
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