黒タイツにもこだわりを。

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秋の木枯しが吹く10月、我が家から昨日履いた黒タイツが消えた。 犯人は分かっている。今、私のベッドで寝ている長身の男。 …こうやって寝てるだけなら、確かにめちゃくちゃかっこいいんだけどな…。 この男の名前は遠藤 拓也。 不良で、ケンカが鬼の様に強い…クセに頭がよく、運動もでき、顔もいいという絶対友達にしたくないタイプ。モテまくっており、また自身も素晴らしい程の女好き。 一応この小説の主人公…のはず。 まぁ、要するに嫌なやつ。 ちなみに、1つ年上だが、留年して私と同じ高校二年生だ。 そして私は、葛西 真由。このとんでもない男に振り回されている。 なんで私がこんな目に… 真「起きろ変態。なに人のベッドで熟睡してやがる。」 拓「ん…。」 …寝返りをうつだけで全く起きようともしない。 てかこいつ、ほんとに見た目だけはいいな…。 ヤバい。急がないと紗季が来てしまう… この現状を見られたらどうなることか… 仕方ない。この手を使うのは嫌だったが… 真「起きろっつってんだろこの歩く猥〇物がぁぁぁぁ!!」
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