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勇真が光の速さでいなくなったので、さっさと二階の真由の部屋を目指すことにした。
甘い匂い――。
女の匂い。というか真由の匂い。キャンディの様な、他の女の香水とは違う、真由自身の香り――。
…なんで俺こんなこと考えてんだ。
クローゼットの横に、脱いだ後の黒タイツを発見。
手に取った直後、ケータイが鳴る。
無視。
また鳴る。
萌衣か…。出たらめんどくせーな。
電源を切って、黒タイツを堪能した。
さらさらと、触れ心地のいい独特の手触り。
ふわっと、真由の香りがした―――――。
タイツを大切にポケットしまい、ベッドに寝っ転がりながら漫画を読んでいると、いつの間にか寝ていて―――――
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