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貴方はいつも一生懸命歩いて営業にまわってた。
そんなあなたをずっと
バイト先の窓から見てた。
そんなときに訪れたチャンス。
あなたが喫茶店にやってきた。
「ご注文何になさいますか?」
「あ、えっと…
ホットコーヒーで」
「はい。
しばらくお待ちください。」
やっと会話が出来るチャンスだったというのに
俺が出来たのはマニュアル通りの接客だけ。
「玉森くん?
コーヒー入ったよ。」
「あ、はい。
わかりました。」
コーヒーを持ってあなたの席に行けば、あなたは書類に夢中で
俺には気づかない。
「コーヒーお待たせしました。
お仕事大変ですね」
「あ、ありがとう。
言うほど大変じゃないよ?
俺の仕事より君の仕事の方が大変だと思うけどな…」
「そんなことないですよ。」
やっと交わせた会話。
それはきっと貴方の心に残るようなものじゃないとわかっていても
俺にとって忘れられない言葉だ。
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