渡る世界はバカばかり

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「今日も世界は狂ってやがる!遂にやってきたな、俺の出番っ!」 「よう、世界規模バカ。今日も元気にバカ言ってんな」 「はよっす、にーかわサン。聞いてくれよ、今日も世界は――」 「狂ってる、だろ? 知ってる知ってる。そりゃあ、お前の頭ん中が狂ってんだから、世界だって狂って見えるだろうよ」 「俺は狂ってないぜ?」 「すまん、間違えた。正しくは、狂おしいほどにバカだから、だな」 「そこは、狂おしいほどに正義感が強いから、だろ?」 「ただし、空回りな世界規模の正義感、な。世界に向けるくらいの正義感があるなら、少しでいいから周りのことも考えてくれ、切実に」 「いくらにーかわサンの頼みでも、それは無理な相談だな。なぜなら……この俺の正義感は世界のためにあるからだっ!」 「おい、そこのバカ二人。漫才もほどほどにしろ。お前らHR始めさせないつもりか」 「つばさちゃん…………いつの間に来てたの?」 「すまん、翼くん。こーへーの相手してて気付かなかったわ。あと存在が空気すぎて」 「よーし。お前ら二人とも、前期の現国は2でいいな」 「「すいまっせんでしたぁっ」」
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