中距離恋愛

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誰かが僕にこう問いかけた 君の大切なものは何だい? 僕はその問いにこう答えた 僕の目の前で微笑んでる君、と もし君が明日に希望がないなら 僕が分け与えてあげるから 独りで歩こうとはしないで 崩れそうな心を預けてほしい 大好きから生まれた想いと 大嫌いから生まれた想いと どちらが多いかわかるでしょう? わからないならちゃんと教えるよ 近すぎたら君の大切さも 忘れてしまうと言うのなら 君の側で生きたくはないよ もっと遠くで君を見ていたい この世界から君が消えたなら 君が生きていた全ての証を かき集めて一つにまとめて 僕は消し去ってしまうだろう だってそれを毎回眺める度に 涙が溢れてきてしまうから 涙と共に君の温もりを 忘れぬように生きていたいんだ 始まる明日を歩くことと 終わった昨日へ後戻りと どちらが利口かわかるでしょう? 前向いて歩けばきっとわかるよ 遠すぎたら君の姿さえも 見れなくなってしまうのなら そんなのは絶対に嫌だよ もっと近くで君を見ていたい 僕らのこの中途半端な距離も 一つになりきれない心も 全て大切な君と僕との 好きを証明するための材料 僕と君とのちょうどいい距離を これからは恋と読むことにしよう
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