願い

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いつも必ずここに居てくれてたんだ 失って初めてそのことに気付いたんだ いつしか終わりは来ると知っていたけど こんなに早いものとは思ってもいなかった もしも願いが一つ叶うのならば タイムマシンがどうしても欲しいんだ そしたら全てを失う一日前に 僕と皆にこれからのこと教えてあげられるから じゃなきゃ一度だけ過去を変えさせてよ たった一日くらいいいでしょ 世界を自由にできたって この怒りをどこにぶつければいいのだろう この悲しみをどこで叫べばいいのだろう そんなことをしてもあなたは帰って来ないだろう ならばせめて来世でもまた巡り会えますように願うよ 僕らは互いに違うレールの上を 同じ目的地に向けて歩いているんだ 遅かれ早かれいずれは辿り着く そして少し休んでまた次へ歩み出すんだ 神様の存在は信じていないけど 輪廻転生は信じているんだ 死んだらそれまでとは思ってないよ また再び出会えることを楽しみにしているよ 全然悲しくないわけじゃないよ でもそれでも歩くしかないよ 君がいない分しっかりと この責任は誰が背負えばいいのだろう この償いは誰が償えばいいのだろう 終わった時間は二度と戻ってはこないだろう だからせめて同じようなことが起こらないように願うよ いつだって僕らは今を生きているよ 過去や未来をこの体の中に押し込んで もしはち切れそうになったらきっと誰かが 半分くらい一緒になって背負ってくれるから そんな君は今どこにいるのだろう 君がいたとしても関係ない 僕が全てを背負えばいい この想いはどうすれば伝わるのだろう この体はどうすれば前に進むだろう こんなことを思っていても女々しいだけだろう だからせめて向こうでもずっと笑っていてほしいと願うよ この怒りをどこにぶつければいいのだろう この悲しみをどこで叫べばいいのだろう この責任は誰が背負えばいいのだろう この償いは誰が償えばいいのだろう この想いはどうすれば伝わるのだろう この体はどうすれば前に進むだろう 悲しいけど虚しいけど辛いけど前向いて この青空に君の満面の笑みを浮かべて歩くよ
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