変わらぬ日々

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いつもの時間に家をでる。 いつもの駅にバスで向かう。 いつもの車両、いつもの場所に行く。 2駅すぎると人がやたら増える。 さらに6駅行くと学校の最寄り駅だ。 そこからは高校で出会った麗夏(れいか)と歩いて学校に行く。 お互い目立つ存在だからか、他の人があまり寄ってこない。 むしろ避けるくらいだ。 教師でさえめんどくさがり余程の事がなければ見て見ぬふり。 稀凛はこの学校はじまって以来の天才的な頭脳を持っている。 全国学力テストでは必ず10位以内に入る実力だ。 稀凛も入学当初は教師に注意をされてきたが、連日言われ、めんどくさくなり登校拒否をしたあげくテストも全て放棄したのだ。 学校の平均点はガクッと下がり保護者からのクレームが殺到した。 それゆえ、校則違反をしようが学校側は何も言えない。
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