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「……さりげなく、さりげなく。有香お茶どーぞって。あくまで自然に。有香……有香……よし、あ、いやでも」
その後も何度も何度もぶつぶつ言ってるコジ君を尻目にそっとドアを閉じると、私は元いた場所に戻る。
そして、ゆっくり深呼吸。
ふぅー。
何あれめちゃくちゃ可愛いんですけど!?
『有香』って……一生懸命名私の前呼ぶ練習してるし!!
あのコジ君が!!
何度も何度も!!
私の名前呼ぶ練習してる!!
「……可愛い過ぎる」
普段のコジ君からは想像もつかない可愛い姿を見てしまい思わずにやけてしまう口元を手で隠す。
だめだめ。ちゃんと気付かないフリしとかなきゃ。
あぁ、早くコジ君戻って来てくれないかな。
楽しみに待つ私。
そして、扉が開いた。
頑張ってねコジ君♪
END.
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