定位置

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  突然隣に人の気配を感じた。 「……なんすか浦正先輩」 横にはさも当然のような顔をして隣に座る浦正先輩。 その手にはお弁当が握られている。 「お昼食べようかと思って」 いや、そりゃ見ればわかりますけども。 「だからってなんでわざわざ間に」 俺が座ってるのは三人がけのソファーの右端。 ちなみに左端には蓮次先輩が座っている。 目の前には机と一緒にイスがいくつかおいてあるし、ドアの近くには同じように三人がけのソファーがある。 しかもそっちには誰も座ってない。 席はこんなに空いてるんだからわざわざ隣に来なくてもいいじゃないですか。  
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