言葉にしたくて

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  「コジ君遅いなぁ」 お茶をいれに行っただけなのに全然戻って来ない。 いくらなんでも遅くないかな? 最近コジ君忙しそうだったし……まさか倒れたりしてないよね? 嫌な予感が頭を過ぎる。 ちらっとドアを見てみるが部屋に入ってくる様子はない。 「……」 不安になった私はゆっくりとドアを開けた。 少し開けた隙間から見えるコジ君の姿。 その姿にとりあえず安心する。 良かった。 倒れてはいなかった。 でもだったらなんで戻って来ない……ってコジ君何か言ってる? 小さくだけど、確かに何か言ってる。 コジ君が何を言ってるのか聞き取るために耳を澄ました。  
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