002

3/4
前へ
/42ページ
次へ
「まぁまぁ。俺がゴミを捨てる事で清掃員の仕事が増え、雇用が生まれる。結果としてこの資本主義経済を潤す事になる。俺偉大」 どんな理屈だ。 「地球は俺のゴミ箱だ!」 どやぁ! なんて効果音が鳴りそうなほどのどや顔で言う森川。 こいつはどや顔で世界を狙える。 「あ~、お前、ステロイド食う?」 「誰が脂肪の塊なんて食うか」 正しくはストライド。毎日それを噛んでる奴が噛むなよ。 「まあ、気持ちは有難くもらっておくよ」 気持ちだけ。 ガムは、噛めない。 尻が大きいから。 「それにしても、お前よくメアド訊けたな」 「好みじゃ無かったけどな」 「それでも訊くんだな」 「ジーマさんは好みとかあんの?」 「別にないけど、ミス東大の子はマジで可愛い。アレはもう天使。めっちゃ好み」 「結局あんじゃねーか」 「森川さんは何か好みとかあるのか?あ、ロリ…」 「しね」 「え、あれ?俺って森川からそんな事言われるキャラだったっけ?そういうのはもっと、こう、この小説の作者にふさわしいんじゃ?」 「知るかボケ」 作者が自分を登場させないせいで、僕がひどい仕打ちを受けている。 出て来い作者。自分だけネタにしないなんてズルいぞ。
/42ページ

最初のコメントを投稿しよう!

7人が本棚に入れています
本棚に追加