29人が本棚に入れています
本棚に追加
「ご、ご両親がっ!」
「――――へ?」
―――
――――――
―――――――――
的中して欲しい予感と的中しないで欲しい予感がこの世には、ある。
まさにこの時のぼくの予感は、的中しないで欲しい予感であった。
だが、神様という不確かな存在は、時としてその予感以上のサプライズも用意しているものだった。
ぼくが両親を最後に見たのは、警察署の安置室だった。
目の前に冷たく横たわる両親を見て、ぼくは、動揺を隠せなかった。
.
最初のコメントを投稿しよう!