不幸すぎる少年

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 屋上には、近藤君のほかにも数名の男子生徒がいた。  この後のことは、容易に想像できるだろう。  逃げる暇も余裕もなく、ぼくは、取り囲まれて数名の男子生徒にリンチされた。  理由は「近藤君を無視したこと」  ただそれだけの理由でぼくは、リンチされた。四方八方から殴られて蹴られて、助けを呼んでも誰も来なかった。  泣き叫んでも殴られ謝っても蹴られて、最終的には、うめき声すらあげられなかった。  その日から、ぼくの『地獄の日々』が始まった。 .
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