29人が本棚に入れています
本棚に追加
丑三つ時。
現代で言うと深夜2時~2時半のことを昔は、そう呼んでいた。
東区にある快楽と娯楽の華やかな街『ネオン街』。
その街の裏には、誰も住んでいない光を失った廃墟の街がある。人は、この街のことをこう呼んでいる。
廃墟の街『ゴーストタウン』
名前の由来は、色々あるが「誰もいない街だから」とか「幽霊を見た人がいる」だとかが断然多い。どれもこれもありきたりな理由ばかりだ。
そんな街の中の小さな通りには、一つ一つ番号が書かれた札がぶら下がっている。
その一つ「444番通り」にぼくは、捨て猫数匹と戯れていた。
冷たい地面に座り、そのうちの一匹を手で抱かかえながらぼくは、腕時計を見る。
、
最初のコメントを投稿しよう!