不幸すぎる少年

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「2時20分……か」  時計は狂うことなく、一定の速さで時間を刻む秒針は、ぼくに正しい時間を教えてくれる。  時間を確認すると、ふぅ、と一つ溜め息をつく。  『例の時刻』まであと十分。ぼくは、眼を閉じてここにいる理由をさかのぼる。 .
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