出会い

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 佐々木淳と早川涼は 栃木県宇都宮市の 私立高校のクラスメート。  小学校からの腐れ縁…  「淳 今夜 いつもの所で。」 「了解。」  二人は 土曜日の夜と日曜日の昼間は ギターを抱え 宇都宮駅前ロータリーで 路上ライブを開いていて いつも 演奏前から 7~8人のファンが集まっている。  「今夜も 集まってくれて ありがとう。」  ジャンルは ポップス フォーク系で 派手な音楽では無いが 心に響く歌詞が 人気となっている。  土曜日の夜は 路上ライブが終わると 駅近くの餃子屋に入り 餃子を食べながら 反省会をする。  「明日も来るかなぁ?」  涼は 笑みを浮かべながら 淳を見た。  「え?」  「ショートヘアーの子だよ。淳は 解りやすいからなぁ…あの子の事 好きなんだろ?」 淳は いつも 日曜日に来る ショートヘアーが似合う 女の子が気になっていた。  女の子は いつも隅の方で演奏を聴いてくれている。  どこか寂し気で 物静かな子…
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