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雅「此処の常連がぼやいてたからな」
ベッド脇にある丸椅子に腰掛けると、ベッドに頬杖をつく。
詩「先生に相談しに来る生徒も多いんでしたね」
雅「雅樹でいいよ。此処には俺らしかいねぇーんだから」
爽やかな笑みを浮かべる彼の容姿と言葉のギャップに違和感を感じる。
詩「先生を呼び捨てにするのは抵抗が」
雅「そうか?結構、生徒には呼び捨てにされてるからなぁー逆に先生って変な感じなんだよ」
笑いながら『しかもみんなタメ口』と付け加える。
詩「どうして宿泊行事について行かなかったの?」
雅「あぁ…面倒だったから、どうやってサボろうか考えてたら、お前が倒れてな…おかげで助かったぜ」
詩「それで保健室登校か…」
伊織から保健室に通うように言われたのは昨日だった。一人で部屋にいて容態が悪化したらいけないからと、此処に来る事になったのだ。
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