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雅「で、悩みがあるなら相談に乗るけど?お前、誰にも言わずに溜め込むタイプだろ。たまには誰かに言わないと」
詩「まぁ、確かに…」
言われてみれば、誰かに相談なんて滅多にしないかも…
雅「だろ?言ってみな」
詩「う~ん…噂に聞いてる通り、僕は琉唯の事が好きなんだ。でも僕の親友も琉唯が好きなんだよ」
雅「杉村か」
詩「うん。親友と同じ人を好きになるのがこんなにもツラいなんて思わなかった。
しかも今回の宿泊のペアを直哉に譲ったんだ。僕は倒れて行けないから…もし、この宿泊行事の間に二人が進展してしまったら…僕は笑って祝福できるかな…
ってずっと考えてる」
口に出してみると、やっぱりツラい。胸が苦しくて泣きそうだ。
雅「じゃぁ、もし二人が上手くいってたら俺んとここいよ。好きなだけ泣けばいい。話、聞いてやっから」
『だからそんな顔するな』
と優しく頭を撫でられた。
そんなことされたの、いつ以来だろう……?
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