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「ヤツだというのかっ!!」
「えー、えーと、そのー、んー、・・・はい」
「なぜっ!!」
「えー、だって頭良いし、面白いし、ある意味ひなたと仲良いし(笑)」
「かっこに包もうとも笑の文字は確かに見えたぞ」
「エスパーかあんたは」
「えーやだやだやだー。 なんでアイツがくんのさー」
「アイツとか言わない。 ちゃんと名前が」
ばっとようこの口を塞ぐ。
「名前を言ってはいけないあの人」
すぱーん!
思わず拍手したくなるようなくらい綺麗な音とともにスリッパで頭をはたかれる。
それは後ろから、つまりようこではなく、いやそんなのを考えるまでもなく
「ヴォ○デモート!」
「違うわよ!!」
すぱーん!
春日こかげ。 委員長。 もう肩書きがすでにダメ。 相容れない。 名前もダメ。 こかげ。 ぼくがひなただから。
結論、合わない。
「ようこ、勉強会ってひなたの家でやるつもりだったんでしょ?」
「あー、はい」
「だと思った。 違うなら場所をすぐ教えてくれるでしょうから」
気にくわん、気にくわんぞ。
「なんだ貴様その推理は! ホームズにでもなったつもりか!」
「違うけど」
「そうか。 ならいい」
「いいんだ」
こーも普通に返されるとボケ甲斐もない。 こーゆーとこも合わない。
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