2人が本棚に入れています
本棚に追加
「いいわよ、私は遠慮しとく。 私がいたんじゃ集中できない人がいるでしょ?」
「はい!」
「それで赤点でも採られて私のせいにされても困るし」
「どのみち赤点だ調子のんなばーか!」
「ひなた、その返しは悲しすぎるぞ」
二人して憐れんだ目。
やるせないような、まるで賞味期限の過ぎた納豆を見るような。
「あ、おいこかげ」
恐れ多くもこの私が話しかけてやることにする。
「なによ」
「納豆って賞味期限が過ぎるとどうなるんだ」
「え、腐るんじゃない?」
「はじめから腐ってるじゃねえか!!」
「いや、きっと取り返しのつかないくらい腐るのよ」
「ま、まじか。政治家くらいか?」
「人によるわね」
「実名あげていいか?」
「作品削除されていいならね」
ぶんぶんぶんぶん。
「賢明だわ」
「はいはい、ということでね、そ、腐った納豆みたいに修復不可能になる前に、二人とも仲良く勉強会しよっ」
いかにも上手くまとめました的な得意な表情でようこが言う。
「えー、別に修復不可能になっても、というか修復以前に仲良くねえよ」
「ハイそこでツンからのデレ!!」
「別に、ようこの顔を立てるだけだから、今回だけだからねっ!」
はっ、しまった!
「はい成立~」
ようこめ。
最初のコメントを投稿しよう!