少年クラーケン

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「どうした? さっきまでの威勢は何処に行ったのだ?」 「くううううぅ!!」  やはり、女の子が困ってる時には助けてやるのが男ってもんだよな?  よし! ここは俺が一肌抜いでやるしかないな、うん。 「あ、あの……ちょっと良いですか?」  そう決意した俺は、とりあえず軽い気持ちで黒スーツに話しかけてみたのだが……、 「なっ!? キ、キマイラが喋っただと!?」  その話しかけられた本人は、体を仰け反らせて驚きの叫びを上げたのだった。  えっ? 何? 俺が喋れるのって、そんなに意外なの!?  これでも、一応元は人間なんですけどね?
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