少年クラーケン

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 そうしてアイラブ睡眠時間を奪われた挙げ句に、こうして一人マラソンしている俺……。  犯人の目星は大体ついている。あいつ以外、誰がいるというのか。  全く、やってくれるぜコンチクショウ……!  俺は心の片隅で悪態をつきながらも、エッチな妄想に耽ることは忘れない。  神様には申し訳ないと思うが、俺。とんだトスケベだったりする。  はっきり言おう。 「とんだドスケベなんだぜ! ヒーハァー!」  思わず立ち止まり、大空に向かって雄叫びを上げる。  その叫びに釣られたように、近所からは遠吠えを上げ始める犬が大量に発生した。
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