少年クラーケン

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 胸に痛みが走る……。  俺は視線を下ろし、自分の胸を見た。  ――血?  胸に大きな穴が空いている。  身体の感覚がだんだんと鈍くなって来る。  目眩にも似た感覚と痛みが襲う中、徐々に意識が遠くなって行った……。 「うっ、ううっ!」  気がつくと俺は、誰もいない部屋のベッドの上に寝かされていた。  部屋の中はガラクタで埋めつくされ、何かの研究室のようだった。  それから俺は自分の体を見て驚愕した。 「体がタコになってる!?」  俺の身体は、何故か頭以外がタコになってしまっていた。
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