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「その言葉、覚えとけよ。先生、いつでも毛染持って待ってるからな」
この学校は進学校のわりに結構自由な校風だったりする。
茶髪の人もいるが…金髪はハルちゃん1人だけだから目立ってしょうがない。
「ハルちゃん、せめて金髪は止めれば?先生達はともかく先輩に何か言われるよ?」
実際の所、とばっちりだけは受けたくないのである…
「言いたいヤツは言っとけっての。俺ケンカ強いし?上等みたいな?」
溜め息しか出ない…
確かに小さい頃から空手習って全国大会優勝って肩書きも持ってるけど、巻き込まれる僕の身にもなって貰いたい。
教室に入るとザワザワと賑わっていた。
「おう、ハル!!女みたいだぞ!!」
賑わいの中心に居るのは高橋君で、またどこで手に入れた情報なのかハルちゃんに教えていた。
「中途半端な時期に転校してくるんだね?」
目を輝かせているハルちゃんに、さっきも思った疑問を呟いてみる。
「そんな事考えても意味ねぇだろ?それに可愛かったらどうすんだよ」
ハルちゃん・・・それに、が何に掛かってんのかも分らないし、どうするっていわれても何にどう言えばいいのかも分らないよ・・・
HRの時間、担任が教室に入ってきても教室のざわめきは消えないでいた。
「おうおう、テメーらうるさいよ!!」
先生の言葉は効力を持たず教室のざわめきは更に増していた。
「おーい、おーい。ココは何処?私は誰?」
額に青筋を浮かばせた担任は自分の存在を知らしめるように引きつった表情で笑顔に力を込めていた。
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