転校生は…

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「西条くん、昼休みに職員室に来てくれる?」 HRの締めが終わったあと、担任が僕を呼び止めそう言った。 「何だよテル、ミヨちゃんに呼ばれるなんて何かしたのか?」 生憎ハルちゃんと違って僕は、品行方正の優等生だ。悪さをして先生に呼ばれた経験など・・・ハルちゃんが絡んでなければ・・・無い。 休み時間の間中、彼女の周りにはクラスのみんなが群がっている それは何故か女子ばかりだった。 「ねぇねぇ神崎さん。秀徳って芸能人とかお金持ちがいっぱい居るんでしょ?」 「合コンしましょ!!ねぇ金持ちと合コン!!」 秀徳ブランドは伊達じゃない・・・ 男子より女子の方が性質が悪いのは明白だった。 ほら、彼女すごく困った表情をしている。 僕達男子は、女子で固められたATフィールドを破る事が出来ずにこうやって遠巻きに眺める事しか出来ないのであった。 昼休みになり、昼食をとる前に職員室の用事を先に済ませることにした。 「先生・・・何でしょうか?」 女性って言うのは30を過ぎるとおっさんにジョブチェンジすると言う都市伝説は本当なのかもしれない。 美代子先生は、出前の蕎麦をズズズッと豪快に啜りながら 「むごごご、むごご、ズズズ、むごむごむご、ズズズ」 うん、啜りながら喋ろうと試しているが100%伝わらないよ先生。
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