1

4/17
前へ
/65ページ
次へ
無駄にひょろ長い岡本に見下ろされると めちゃ怖いんだよ!? 中学の時なんて、 私の頭片手で掴んで押し込むんだよ!? 「中学から思ってたんだけど 岡本環ってさぁ………」 卯月ちゃんが頬杖をつきながら口を開いた。 「俺が何?」 後ろから魔王の声がして ひゅっと背中に電気が走った。 「いいえ、何でもないわぁ」 席に戻る魔王にニコニコした笑顔を向け 卯月ちゃんは流した。 私はビクビクして縮こまる。 切れ長な目で見られると怖くて体が固まっちゃう。 「じゃあ美波またね」 私の前の席を立ち卯月ちゃんはクラスに帰ってしまった。 あぁぁ……味方がいない。
/65ページ

最初のコメントを投稿しよう!

364人が本棚に入れています
本棚に追加