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「今……
言うタイミングだった?
心臓が………破裂しちゃう」
指の隙間からこちらを覗き責めるような口調で言う。
可愛い。何やっても可愛い。
「栗本……俺の彼女になってくれない?」
自分の心臓の音がこの上無く煩い。
「ん」
短い返事と共にこくりと首を縦に振る。
「……………良かった………
実は俺も心臓破裂しそうなの」
ほっとして息を深く吐いた。
「嘘だ!そんなに涼しい顔してるのに」
栗本はきゅっと手に力を込めて俺を批難する。
「ほんとだよ?」
栗本の手を取り自分の手首にあてる。
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