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ほんの少し
唇が触れた。
彼女の肩がびくりと弾んだ。
力が入っているせいか小さく震えている。
肩に触れゆっくり背中を撫でる。
唇を優しく覆いゆっくりと味わうようなキスをすると、栗本の力が少し抜けて口元が緩んだ。
本当は止めた方がいいんだけどな………
頭で分かっていても本能が勝る。
薄く目を開けるとぎゅっと目を瞑っている彼女の睫が見える。
やべ
可愛い。
撫でていた背中の手を後頭部に滑らせ髪を梳くように頭を押さえる。
「!!」
ビクッとし離れようとする栗本の頭を押さえる。
「ふ………っ
…………んっ」
もがくように頭を振る。
胸に当てた手でぱしぱしと俺を叩く。
栗本の中で這わせた舌を抜くと彼女は涙目で大きく呼吸をしていた。
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