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二人でパフェをつつく。 「ちょ……食べるの早い!」 栗本がパフェのグラスを自分の方へ寄せる。 「い~じゃん食べさせてよ」 スプーンをのばしてアイスをすくう。 寄り道して甘いものを食べて帰るのが日課になりつつある。 「顔に似合わず甘いもの好きだね」 丸い目でこちらをみる顔が可愛い。 「でも栗本の方が好きだよ」 「…………」 ポタッ スプーンからアイスが滴り落ちた。 彼女の顔が赤くなる。 まぁ……意図的に言ったんだけどね。 慌てたようにパフェに食らいつく。 照れ隠しか? ふふっと小さな笑いを鼻から逃がす。
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