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春の日射しが眩しいこの時期、その日射しに負けないくらいに眩しい新入生が、次々に校門をくぐって来る。
折り目のピンとしたスーツを身に纏い、校内の地図を片手にキョロキョロと周囲を見回している。
その姿が、いかにも初々しい。
校門をくぐる新入生を見やりながら、亮はタバコの煙を溜め息と一緒に吐き出した。
「暉の奴、遅いな…」
2年の教室の窓枠でタバコを揉み消すと、椅子に座って机の上に足を載せて組んだ。
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